1: 英二@まいごφ ★ 2012/12/09(日) 03:05:03.85 0
 まるで誰かが撮影したような、火星探査車キュリオシティの自画撮り画像。ロックネストと呼ばれる岩場に佇む
キュリオシティ、足下の車輪跡、背景のシャープ山のほか、ロボットアームが土壌を採取した跡まで映っている。

 不思議な写真だが、宇宙人が撮影したわけではない。仕掛けの背景には、企画者3名のイマジネーション、
約2億キロ離れた遠隔操作を実現する精密なロボット工学、綿密な事前計画や、画像編集ツールの
連係プレーが潜んでいる。

 11月末にNASAが公開した動画を見ると、ロボットアーム先端のMAHLIカメラで自画撮りを行うキュリオシティの
動作を確認できる。ロボットアームが自在に動いても、視差を最小限に抑えるためカメラと車体の間隔は可能な
限り固定されていた。視差とは、カメラ位置の変化により、被写体が動いたように見える現象。

 キュリオシティの自画撮りプロジェクトがスタートしたのは2011年。映画監督のジェームズ・キャメロン氏と、
火星探査車搭載カメラの専門家でアメリカ、カリフォルニア州にあるマリン・スペース・サイエンス・システムズ
(Malin Space Science Systems)社のマイケル・マリン(Michael Malin)氏と
マイケル・ラビネ(Michael Ravine)氏が協力。キュリオシティ搭載の撮影機器を利用して、キャッチーだが科学的な
重要度も高い斬新な画像を作成できないか検討を始めた。

「自画撮りという方向性は明確だったが、方法がわからなかった」とラビネ氏は振り返る。
NASAのジェット推進研究所(JPL)の試験台を利用し、カメラを適切に配置できるアームの動きを案出するのに
数日かかったという。最終決定した操作手順は、JPLの運転担当者によりキュリオシティのコンピューターコードに
組み込まれた。

 自画撮りの合成画像を構成する55枚の画像は、このような念入りな準備が土台になっている。

◆はいチーズ

 実際の撮影は、10月に2ソル(火星日)をかけて行われた。使用したMAHLIカメラは、
約2メートルあるロボットアーム先端のタレット(回転台)に配置されている。地質学者が使う拡大鏡には性能面で
劣るが、それでも望遠と最短約2センチのマクロ撮影に対応している。

 キュリオシティから地球に送られた画像は、ラビネ氏のチームがモザイク状に合成。プロジェクトを通じて多くの
困難があったが、やはり長いアームの操作が最も厄介だった。完成した画像を注意深く見ると、
車体のフロント部分に5つのジョイントを持つアームの「肩」が映り込んでいる。他の不自然な部分は、
地面や車体の画像で差し替えられた。

◆カメラの動き

 撮影時のロボット・アームの動きは、JPLのプランナーが3D画像処理ソフト
「Rover Sequencing and Visualization Program」を使って構想。アームの動きを表現したアニメーションも、
同じソフトウェアで制作された。

 公開されている画像は2Dだが、いずれ3D化も可能だという。今回の2日間の撮影では、キャメロン氏、マリン氏、
ラビネ氏の発案により、MAHLIの位置を人の両目の間隔だけずらして2度ずつ撮影している。わずかにアングルの
異なる2枚の画像を3D眼鏡で見れば、視点の変化で画像が立体的に見えるという。

 MAHLIは本来、地質調査を目的に搭載されたカメラだ。しかし、アイデア次第で印象的なポートレートが
生まれたことに、研究者やエンジニアたちは沸いている。


ソース:ナショナルジオグラフィック
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20121206002&expand#title

2: オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! 2012/12/09(日) 03:10:17.57 0
生物はよ

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